ENVIRONMENT

積雪寒冷地における環境配慮技術への取り組み

北海道は、日本国内では他に類を見ない積雪寒冷地という特異な気候条件を持つ地域です。また、四季の移り変わりが顕著に現れ、自然に恵まれた環境のすばらしさを最も肌で感じやすい地域といえます。
私たちは、この北海道の地に根ざし60年以上にわたって建築・土木設計、都市デザインに従事してきました。その間、北海道特有の気候によって生じる様々な技術的課題に取り組み、経験を積み重ねてきました。地球環境負荷提言についても同様に、北海道の気候風土にあった環境配慮技術への取り組みとして、北海道の厳しくも豊かな自然を活かし自然とともに歩む建築づくりを行っています。

自然を活かす技術

自然換気

自然換気 自然換気

地域の卓越風や内外の温度差、取入・排気窓の高低差など、地域特性や建物の断面構成を活用し、機械的なエネルギーに頼らない、自然の力を利用した換気を行います。冷房を設置しない寒冷地の建物では重要な技術です。

クール・ヒートチューブ

クール・ヒートチューブ クール・ヒートチューブ

夏涼しく冬暖かい地中にチューブを埋設し、換気に使う外気の導入経路とすることで、地中熱を利用した外気の冷却・加熱により冷暖房エネルギーを低減します。氷点下が続く北海道においては5℃近い温度の上昇が見られます。

自然採光

自然採光 自然採光

トップライトやハイサイドライト、アトリウム空間など、窓の位置・形状や断面構成を活用し、計画的に自然光を室内に取り込むことで照明エネルギーを低減します。

ライトシェルフ

ライトシェルフ ライトシェルフ

直射日光を遮りながら、庇上面での光の反射を利用して部屋の奥まで自然光を取り込むことで、照明・冷房エネルギーを低減します。

太陽光発電

太陽光発電 太陽光発電

太陽光エネルギーを電力に変換し、建物内での電力利用や余剰電力を売電することで、自然エネルギーを活用します。

雪冷熱利用

雪冷熱利用 雪冷熱利用

雪の多い北海道の特徴を最大限に活かし、冬の間に貯蔵した雪の冷熱を利用して夏の冷房を行います。雪の融解水を熱交換器を経由して冷水コイルで空調対象室を冷却し、利用します。

木質バイオマス

木質バイオマス 木質バイオマス

本来廃棄物である林地残材や間伐材を加工した木質バイオマス燃料を利用することで、石油資源に頼らない環境にやさしい暖房・給湯を行います。北海道においては2010年現在17ヶ所の木質ペレット工場があり、生産を続けています。

地中熱ヒートポンプ

地中熱ヒートポンプ 地中熱ヒートポンプ

年間を通して温度の安定している地中から熱をくみ上げることで、外気温度に左右されない高効率な冷暖房を行います。寒冷地では外気温度が低く、一般的には空気熱源のヒートポンプが不利になりますが、地中の温度は外気に比べ安定しており、ヒートポンプの効率が高くなります。

自然から守る技術

外断熱

外断熱 外断熱

室外側に断熱材を設けることで、部屋の面積を縮めることなく高断熱化が可能で、室温変動の抑制や結露防止に対して効果的な手法です。 特に内外温度差が大きい北海道などの寒冷地では温熱環境を一定に保つ手段として有効です。

木・アルミ複合サッシ

木・アルミ複合サッシ 木・アルミ複合サッシ

室外側はアルミニウム、室内側は天然木材を使用した複合サッシで、結露防止と窓の断熱性向上に効果的です。

ダブルスキン

ダブルスキン ダブルスキン

日射を受ける窓を二重化し、夏は二重窓内の空気を抜いて日射熱を抑制し、冬は二重窓を密閉することで断熱性を向上させます。

エアーフローウィンドウ

エアーフローウィンドウ エアーフローウィンドウ

空調された室内空気を二重窓の間に通すことで、ガラス面から入り込む日射熱や不快な冷放射を抑制し、窓付近の快適性を向上させます。内外温度差の大きい北海道では窓の断熱性能を向上させる一つの手段として採用されています。

効率的なエネルギー利用

コジェネレーションシステム

コジェネレーションシステム コジェネレーションシステム

エンジンやガスタービンで発電を行い、通常は捨ててしまう廃熱を利用して暖房や給湯を行うことで、エネルギーを効率的に利用します。